仏壇やお墓にお線香をあげる際、ライターやマッチで直接火をつけず、ろうそくの火から線香に火をつけることがマナーとされていため、ろうそくは必須アイテムです。
ただし、ろうそくの火をそのままにしていると火災の原因になってしまうことがあるため、必ず消火して仏壇やお墓から離れるようにしましょう。
その際、ろうそくの消し方にはマナーがあるため注意が必要です。
そこで今回は、ろうそくの消し方マナーと消火時のおすすめアイテム「ろうそく消し」をご紹介いたします。
仏壇やお墓のろうそくは口で吹き消してはいけない
線香をあげるためにつけたろうそくの火は、口で吹き消してはいけません。ちなみに、線香についた火も口で吹き消すのはNGです。
誕生日のろうそくをイメージして、つい口でフッと消したくなってしまいますが、仏壇やお墓のろうそくを口で吹き消すことは、仏様に対して失礼な行為とされています。
なぜ口で吹き消してはいけないのか、理由をご説明します。
口は不浄なもの
口は動物を食べたり嘘をついたりすることから、「不浄」や「穢れたもの」とされています。その不浄である口から出る息を仏様へ吹きかける行為は失礼にあたるため、ろうそくは口で吹き消してはいけません。
ろうそくの火は重要なもの
仏教において、ろうそくにつけた火は「灯明」と呼ばれ、闇を照らす重要なものとされています。仏様と現世の人をつなぐ灯火となったり、御仏の智慧と慈悲を表したりするものです。そのような大事な灯りに口で息を吹きかけることは無作法です。
線香の転倒やロウが散る可能性も
ろうそくの火を口で吹き消すと、近くにある線香が倒れてしまったり線香の香炉灰や溶けたロウが飛び散ったりしてしまう可能性があります。火事の原因になりかねません。
ろうそくの消し方
口で吹き消せないろうそくの火はどのように消したらいいでしょうか?その方法をいくつかご紹介します。
手であおいで消す
手であおいで風をおこし、ろうそくの火を消します。左右にパタパタと手を振るだけでは消えにくいため、気をつけましょう。指をしっかりと閉じ、手を扇のようにして、上から下へ一気に振り下ろすことがコツです。
指でろうそくの芯をつまむ
親指と人差し指で、ろうそくの芯をそっとつまんで火を消します。火は、上部は熱いですが芯の部分はそれほど熱くありません。しかし、失敗したら火傷をしてしまう可能性があるため十分気を付けましょう。
ろうそく消しを使用する
ろうそく消しとは、ろうそくの火にかぶせるだけで簡単に火を消すことができる道具です。酸素の供給を断つことで火が消えるため、風を起こすことなくスムーズに消火できます。
どなたでも安全に消すことができる方法だと言えるでしょう。
おすすめのろうそく消し
冠婚葬祭の専門店 福正堂より、仏壇やお墓のろうそくを消火するおすすめのアイテムをご紹介します。
おすすめアイテム-ろうそく消し 【葬祭プロ監修】 火消し ローソク消し 蝋燭消し 仏壇用
ろうそくの火の上にそっと被せるだけでスムーズに火を消せる安全なアイテムです。
熱やサビに強いステンレス製を採用しているため、長く活用できることが特徴。持ち手17㎝と長いため、火傷の心配が少ないこともポイントです。カラーバリエーションも豊富なため、お好きなカラーをお選びいただけます。
まとめ
ろうそくの火を口で消すことはマナー違反だとお伝えしました。手を活用すれば道具を使用しなくても消すことはできますが、より安全にスムーズな消火を求めるのであれば、やはり「ろうそく消し」がおすすめです。
ご高齢の方でも安全に活用できる点もメリットです。
冠婚葬祭の専門店 福正堂では、他にもあらゆる仏具を取り揃えています。ぜひ参考にしてくださいね。